「火花」感想、ちょいネタバレ。褒めるところもあるけど、熱い感じがちょっと足りなかった。

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キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。

 

火花観てきました。小説も読んでいるので、ちょっと辛口評価でいこうかなと。

 

 

火花 概要

 

▼監督

  • 板尾創路

 

▼キャスト

  • 菅田将暉
  • 桐谷健太
  • 木村文乃
  • 川谷修士
  • 三浦誠己
  • 加藤諒
  • 高橋努
  • 日野陽仁
  • 山崎樹範

 

▼あらすじ

お笑いコンビ「スパークス」として活動する主人公の徳永。

熱海の花火大会での営業で罵声を浴びせられながら徳永たちは漫才をやりきる。精神的にヘトヘトになってしまった徳永。

そんなスパークスのあとに漫才を披露したコンビの1人が来場者の人たちを指差しながら「地獄!」と叫ぶ漫才をする。花火に夢中な来場者たちは邪魔者を見るかのように漫才師を見上げる。そんな人たちに「地獄!」と叫んでいる男が神谷。

これが徳永と神谷の出会いになる。

 

神谷の天才的な魅力に心を打たれた徳永は、彼に弟子入りをお願いする。神谷は自分の伝記を書くことと引き換えに徳永を弟子として迎え入れる。

ここから10年。徳永と神谷の芸人人生が始まる。10年間の徳永はどう成長していくのか?神谷はこれからどのような芸人人生を歩んでいくのか?

 

原作に忠実だったけど...

原作に忠実です。はい、忠実。だけどちょっと物足りない感じがありましたね。

ハイライトまでとは言いませんが、原作を読んだときに起きたあの熱い感じが伝わってこなかったのが正直な感想です。

 

お笑い芸人にしか書けないような内容が火花の良いところでした。小説として、素晴らしい文体とかはわかりませんが、読み終わったあとに何か熱く感じるものがあったのですが、この映画には残念ながらなかった。

 

逆を言うと、この熱い部分さえあれば何も文句は言わない出来栄えにはなっていたのは事実。

細かいところまで原作に忠実に描かれていて、強くギャップを感じる人は少なかったはずです。

いきなりダメだしから始まってしまいましたが...

僕はここが火花で一番重要なところだったので、突っ込まずにはいられなかった。

 

神谷をもっとマニアックな俳優にしてほしかった。

桐谷健太さんが演じた神谷。もっと、深い人間なんですよ。

これは、桐谷健太さんが悪いわけじゃなくて、僕の好みですかね。桐谷健太さんだとメジャー感がすごい。

そうじゃなくて、あまり知られていない、知る人ぞ知るみたいな俳優さんを使ってくれたら神谷感がもっと出たはず。

 

徳永は、菅田将暉さんくらいのメジャー感あっていいんですけど、神谷にはメジャー感はいらないんですよ。

 

天才的で魅力的で芸術的だけど...

誰にも理解されない笑いを追求するというのが僕が原作を読んだ神谷像だったので、有名な俳優さんになればなるほど、薄れていってしまうんですよね。

 

政治的な部分もあると思いますので、この辺りはしょうがないかな...

ってところですが、ちょっと残念だった。

 

漫才は頑張っていた。

菅田将暉さんも桐谷健太さんも漫才は頑張っていましたね。形になっていました。

おそらく、なんどもネタ合わせをしたんでしょうね。

大笑いするっていうネタはありませんでしたが、これで良いんです。徳永も神谷も売れている芸人さんじゃありませんからね。

笑える人は笑えるくらいの面白さがリアルで良かった。

 

今回の監督は板尾さんということもあって、お笑いに精通している人が監督だったので、ここには力を入れているんだろうな。と見ていて思いましたね。

 

全く違和感のない漫才。漫才系の映画って他にもありますけど、一番ナチュラルなものを提供してくれていました。

 

この部分は、高評価です。

 

真樹役の木村文乃さん!良かったよ!

そうそう!真樹を実写化したらこんな感じですよ!

神谷のために一緒に生活して、神谷のために面白いこともして、だけど風俗店で働いている。

神谷が天才であり続けることができるのは、彼女のお陰なんですよね。

 

木村文乃さんがこんな感じになってんのか!?ってびっくりしました。

最初、登場したときにどっかで見たことあるけど...どこか思い出せない...

ってなりましたからね。さすが女優さん!ってところでしょう!

 

神谷と別れるときもすごく、サッパリしていて、真樹って感じでしたし。

彼女に関しては言うことなしの高評価です。

 

真樹との関係で神谷が逃げ腰な一面を見せる描写もあって、本当にここの関係性は良かった。

 

映画館で観るべき?

良いところもあり、悪いところもありということで、どっちつかずの評価をしている僕にモヤモヤしている人はいるでしょう。

映画館で観るべきか?というところですね。個人的には映画館じゃなくてもOK!です。

 

ただ、火花が死ぬほど好きだったり、頑張る人系の映画観ると泣いちゃう人は、映画館でどうぞ。

僕が観に行ったときも泣いている人は数名いましたから。頑張る、感動系の話が好きな人は泣けるものになっているみたいです。

泣いている人、女性に多かったかな?

スパークスの最後の漫才シーンが泣けるみたいです。

 

涙腺弱めです!って自身を持って言える人は、映画館で観て泣いてくださいね。

 

最後に

原作を読んでいない人が居たら、映画を観てから原作を読むというのをオススメします。原作を先に読んでしまうと少しの物足りなさは出てしまうので...

 

それでは、また。