映画「SCOOP!」感想、ネタバレ。大根仁監督の最高傑作!衝撃のラスト!

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キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。

 

映画「SCOOP!」を観ました。評判通りかなり面白かった。実際のパパラッチと比べリアリティーがあるのかは、僕にはわからないが、映画として高評価です。

 

映画 SCOOP!概要

SCOOP! amazon

 

▼監督・脚本

大根仁

 

▼原作

原田眞人『盗写 1/250秒』

 

▼音楽

川辺ヒロシ

 

▼出演者

福山雅治

二階堂ふみ

吉田羊

滝藤賢一

リリー・フランキー

斎藤工

塚本晋也

中村育二

 

▼あらすじ

カメラマンの静(福山雅治)は伝説的スクープを過去にモノにしてきたが、今ではパパラッチとして芸能スキャンダル専門でフリーで生計を立てていた。借金、酒にまみれた自堕落な生活を送りながら過ごしている。ある日、写真週刊誌『SCOOP!』の新人記者、野火(二階堂ふみ)とコンビを組まされることに。野火を立派な記者に育てながら、日本中が圧巻する大事件に巻き込まれてしまう。

 

 

大根仁監督の最高傑作では、なかろうか?

「モテキ」、「バクマン」、「恋の渦」といったヒット作品を生み出してきた大根仁監督。映画好きなら知らない人はいないだろう。

僕は全ての作品を観ているが、SCOOP!はもう別格。

カメラマンとしてのリアリティーがどうだら、FRIDAYのカメラマンたちはこんな日常を送っている。なんてことは全く知らないので、そのあたりはなんとも言えないが。

狂気溢れる作品に仕上がっているのは、間違いない。今までの作品とは完全に違う視点から製作されているとしか、僕には思えない。

 

ストーリーのどこを切り取っても、退屈させる要素がどこにも見当たらなかった。モテキやバクマンを比較に出すのは、ナンセンスかもしれないが...

正直なところ、原作を読んでいなければ...と頭のどこかでよぎってしまう瞬間はあった。

今回のSCOOP!に限っては、その要素が全くなかったのだ。間違いなく、現段階での大根監督、最高傑作と言って過言ではないでしょう。

 

最後の最後までドキドキさせてくれる展開。素晴らしい作品です。

 

ちょうどいいエロが上手い!

モテキを観たことのある人は、わかるかと思いますが。大根監督はちょうどいいエロの表現が本当に上手。

男性視点から、一瞬気分が高揚する程度のエロであって急激に興奮するということはない。これがちょうどいいエロ。ストーリーには干渉しないからだ。

あくまで登場人物のキャラクター作り止まりでおさまってくれるんです。おそらく、女性視点から観ても、目を覆い隠すほどではないエロになっているかと。

 

この表現とエロを入れるタイミングが上手なんですよね。エロで頭が埋め尽くされないけど、まぁまぁエロいという。

これは大根監督の特技とでも言っておきましょうかね?

 

リリー・フランキーの無双演技。

いやいや、リリー・フランキーさん...驚愕でしたよ。あなたはこんな演技もできちゃうんですね。というか、こちらの演技の方がバッチリ似合っていますよ。

 

主人公の静(福山雅治)の友人である「チャラ源」という男を演じているのですが、まぁダメな男でして...ダメと言うか危ない。近くに置いておいたら爆発して、こちらも死亡してしまいそうな男なんですよ。

静は昔、大きな借りがあるとのことで彼と連んでいます。静にとっては、パパラッチとして活動するための情報屋的な存在にもなっていました。

 

普段は、チャラチャラしている頼りのないオッさんなんですが...このチャラ源はめちゃくちゃ強い。殺人級に強いんです。

野火(二階堂ふみ)がレイプされそうになるシーンがあるのですが、そこでチャラ源がバッサバッサ男たちをなぎ倒していく。

この時のリリー・フランキーさん...かっこよすぎ...衝撃の身のこなしでしたね。

 

さらにラストになると、チャラ源が頭おかしくなってしまい暴走します。

元奥さんが娘に会わせてくれないことから、元奥さんが一緒に住んでいた男を殺してしまうんです。銃でバンっとね。

その後も警察官を殺し、娘と静を連れ回し...

 

このシーンのリリー・フランキーさんがカッコよすぎて...これは演技ですか?本当のやつですが?と観ながら錯覚を起こすレベルです。

ストーリーのオチは正直、予測しようとすればできる範囲のオチですが、観ている瞬間はリリー・フランキーさんのチャラ源がマジで怖すぎて思考停止していました。

 

嘘を本当にできて一流の役者なんですね。

僕が役者をやれる機会なんてあるので、あればこんな役をやってみたいな。って思って観てました。

 

定子に渡した1万円。

ちょこちょこネタバレを。

ストーリーの終盤、チャラ源が暴走し静が止めに行く前に野火に定子に渡してくれと頼んだ1万円。これは、序盤で定子と野火が処女かどうか?賭けていたお金でしょうね(笑)

 

チャラ源が暴走する前日に静と野火は一夜を共にしていますから、そのときに発覚したのかと。

 

静のチャラ源への借り。

本編では語られていない、静がチャラ源には大きな借りがあると言っていた借りは、こちらに掲載してありました。

 

 

元プロボクサーのチャラ源のファンだった静。引退後、チャラ源が情報屋として活動した際に出会い意気投合して一緒に仕事をすることに。

当時、コンビを組んでいた静と定子はかなり危ない橋を渡っていた。その時にチャラ源にかばってもらい静は、刑務所行きを逃れたみたいです。これが大きな借りということですね。

 

ラストまで必ず観てくださいね。

パパラッチの日常を描きながら、カメラマンとしての底力や意地を魅せてくれる映画になっています。

そして、圧巻のラスト。静としては、あの死が一番有意義な死に方だったんでしょうね。

殺される相手も、殺されるシュチュエーションも最後に撮ってももらったカメラマンも。全てが彼にとって最高のシュチュエーションで死ねたのではないか?と僕は考えています。

そこまで、没頭できるのがカメラだった。だから何を撮っていても不満は出てこない。

大きな山を撮るとなれば、何でもできる。素晴らしい人間だなと。かっこよかった。

 

たくさんのカッコイイが散りばめられているこの作品。Amazonでレンタルできますので、ぜひご覧あれ!

 

 

最後に

こんな感じです。大根仁監督の次回作に期待したいですね。次はどんな映画をとるのか...楽しみです!

 

それでは、また。

 

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