『大人の発達障害をうまく生きる、うまく活かす』感想

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ども!キヨスイです!

久々に発達障害系の本を読んでみました!半年ぶりですかね?書評的な感想を書いていきますね。(半年前に読んだ奴らも読み直して書きたい...)

 

読んだ本はこちら。

著者は発達障害の当事者の『笹森理絵』と臨床心理士の『田中康雄』

序盤は初心者向けの本

見出し通り、初心者向けの本でした。今の僕には全くと言っていいほど役に立たない本ですね。もう既に知っている情報のみが書かれていました。

僕が役に立たなかったというだけで、読む人が読めば役に立つ本になっています。

自閉症スペクトラムとADHDの特性を書きつつ本人と周りの人がどのような対処をしていけばいいのかが、具体的に知ることができます。

本当に基本的な対処が書かれていますので、「もう何したらいいかわかんねぇ!!!」ってなってしまっている発達障害者と定型発達者にはオススメ本です。かなり具体的に対処方書かれていますので、入り口にはいいでしょうね。

注意点としては同時進行にすべての対処を始めないことくらいですかね。一番自分が困っているものから対処していけば少しは光が見えるのではないでしょうか。

僕個人の体験から言うとこの本に最初に出会わないでよかったなと感じています。なので、超オススメとは言えないけど参考にはなるんじゃないかな?

何が引っかかる?

煮え切らない文章を書いてしまってすみません(笑)何がそんなに引っかかるのか?を説明していきます。

 

この本は超がつくほど具体的なんです。対処法もかなり具体的で効果がありそうなものが書いてあるんですよ。ただこの本に頼りすぎると相手の個性的な部分を見失ってしまう可能性はあるんじゃないかな?と少し危険性を感じました。

要するに本書通りに動けばある程度の問題が解消されるとは思いますが、一緒に本人の個性も潰しかねないですね。より社会に溶け込みたい人には向いている本ですが、個を大事にしたい時にはちょっとなぁ...というのが正直なところ。

 

例えば、遅刻を防ぐための対処法が書いてあるのですが。だいぶルールで縛られるんですよね。僕のパートナーなんかそれができなくて、また無駄に凹んでパフォーマンス下がるので、遅刻OKに僕はしちゃってます。

来てからのパフォーマンスが下がるくらいだったら、遅刻は無理!って考える方がいいという諦めです。

結局、遅刻がダメと言われる本質を考えると...

『作業が遅れる』

『集団の規律』

とかなので僕らは2人なので作業が遅れなければなんでもOKなんですよね。ということでパフォーマンスを取ってます。

これから読む人は自分に相手に何が必要で不必要なのか、しっかり見極めながら読む必要があります。

 

この本を読む前に...

先にこちらの本を読んで試行錯誤して行くのが将来的にいいですね。僕はそうでした。

自閉症スペクトラムに限りになってしまいますが...この本は特性を知るのに十分な内容が書いてあります。直接的な対処法はあまり書いてありません。あくまで『東田直樹』さんの実体験からのお話なので。

この本に書いてあることを柔軟に当てはめていくと個が死なずに対処していけるでしょうね。諦めるものも明確になっていくかと。

この本も感想文を書きたいな...続と合わせて...

 

後半はかなり面白い。

話が少し逸れましたね。戻します。

「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かすで一番面白かった部分は、著者の2人の実体験から基づく考え方が書かれている第4章と第5章が面白いんですよ。

マインド的なことがバシバシ書かれているんですけど、発達障害を『受容』するや『諦める』のところなんか是非みなさんに読んで頂きたいですね。発達障害者、定型発達者ともに。

『受容』や『諦め』って深く関わっていく場合、両者ができないとどこかでバランスが崩れますからね。ここのバランスの見直しは本当に難しいですよね。僕らもまだまだ必要。

 

一番面白いと感じたところはココです!

何か失敗したときに、いいかたちで自省して次の行動に繋げること。

何か忘れた時に、自分がどう対処すればいいかを、意識して考えるのです。

たとえば重要な書類を送るのを忘れていた場合、いままでは素直に「私が忘れていました」と言えなかったのですが、「忘れたこと」=「私の欠点」ということをシンプルな事実として受け止めます。そして、潔く「申し訳ありません」と謝罪します。大事なのは、ここで人や環境のせいにしないことです。

引用:「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす (小学館新書) P202より

これを出来る発達障害者はやっぱりいるんだね!って確認できて面白かったです。著者の笹森さんは、この考え方をすることで自分を卑下に思うこともなくなったそうです。

本当にこの引用通りシンプルなんですよね。難しいですが...

これって発達障害の枠を超えていますが、こういった場面に遭遇しやすい特性があるため余計に必要になってくるんでしょうね。ビビってたらまずできません。

まとめ

ビギナー以外は第4章と第5章を読むと面白いです。ビギナーさんは、それ以外が役に立ちますよ。

僕的には、第4章と第5章の面白さとそれ以外の章の面白さのギャップがめちゃくちゃあってそういった意味で面白い本でした!

読んで損した気分になる本ではないので、気になったら読んでみては?