「ヒットの崩壊」読了!これからの音楽業界について...

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ども!キヨスイ(@kiyosui_goraku)です!

 

ヒットの崩壊』を読了しました。良い本でした!音楽業界の未来はまだまだあるぞ!

少し、主観を混ぜて感想を書いていこうかと。

 

ヒットの崩壊 (講談社現代新書) Amazon

 

CDがバカバカ売れた90年代のバブル

90年代にCDがバカバカ売れたのって覚えてます?100万枚!ダブルミリオン!なんて言葉が飛び交っていましたよね。

小室哲哉さんがプロデュースしてCDを出せばすぐに100万枚!!オリコンチャートは、globe、TRF、安室奈美恵などなどで独占していましたよね。

 

あぁ懐かしい...当時はお金のことなんかちっとも考えていなかったらから、よくわからなかったけど。小室哲哉ってすげぇーなぁっと思ってました。

 

そんなバブルも2000年に入る頃に少しづつ衰退していきましたよね。インターネットの出現でCDよりデータが扱われるようになり、共有もできるようになってきちゃった。

ほぼ、同時期の98年に宇多田ヒカルさんがデビューしてアルバムがバカスカ売れたのが最後の記憶と言っても過言ではないです。

 

宇多田ヒカルさんの出現で日本の音楽業界の流行りはガラッと変わりましたね。

 

で、AppleがiTunesなんか出すもんで...ダウンロード販売を始めていくんですよね。さらにCDが売れないということに追い風が吹く。

 

90年代から00年初頭にはこんな背景がありましたね。

 

CD販売からライブへ

CDが売れなくなって、どうなっていったか?っていうとライブですよ!ライブ!

アーティストはライブでマネタイズするようになっていったんですよ。音源というデータ媒体はコピーでいくらでも共有が取れます。

 

ただ、ライブという体験型のものはコピーが不可能。というわけで様々なアーティストがライブに力を入れていきました。

 

アイドルになってしまいますが、この文章を読んでピン!っと思いつくのは「ももいろクローバーZ」や「Perfume」は容易に思いつくのではないでしょうか。

 

彼女たちのライブは圧巻ですものね。

 

ももいろクローバーZはこれを見れば、なんかすげぇ...ってなると思う。

 

Perfumeはこれかな

 

こんな感じでマネタイズの方法が移り変わっていきました。

 

フェス文化の発展

さらにフェスなんかもすげぇー増えましたよね。「サマソニ」「フジロック」などを筆頭に全国各地くらいの勢いで夏はフェスだらけになっている。

「ULTRA JAPAN」なんかもわりと新しいフェスで、今も続いている。

 

テクノロジーの発展でみんなで一体感のある共有をその場限りで取ることができるようになっていった。

ライブから始まりフェスまで2017年の今はピークを迎えたんじゃないか?と感じるくらい発展していきました。

 

フェスの発展でフェスファッションが流行ったのもひとつの特徴ですね。

 

どこまで曲が思い出せます?

少し余談ですが...どこまで思い出せます?

年代:「曲名」 アーティスト名

1995年:「Love Love Love」 DREAM COME TRUE

1996年:「名もなき詩」 Mr.Children

1997年:「CAN YOU CELEBRATE?」 安室奈美恵

1998年:「誘惑」 GLAY

1999年:「だんご3兄弟」 速水けんたろう、茂森あゆみ

2000年:「TSUNAMI」 サザンオールスターズ

2001年:「Can You Keep A Secret?」 宇多田ヒカル

2002年:「H」 浜崎あゆみ

2003年:「世界に一つだけの花」 SMAP

2004年:「瞳をとじて」 平井堅

2005年:「青春アミーゴ」 修二と彰

2006年:「Real Face」 KAT-TUN

2007年:「千の風になって」 秋川雅史

2008年:「truth/風の向こうへ」 嵐

2009年:「Believe/曇りのち、晴れ」 嵐

2010年:「Beginner」 AKB48

2011年:「フライングゲット」 AKB48

2012年:「真夏のSounds good!」 AKB48

2013年:「さよならクロール」 AKB48

2014年:「ラブラドール・レトリバー」 AKB48

2015年:「僕たちは戦わない」 AKB48

 

これらの曲を何年代まで歌が頭の中に出てきますか?ものすごく音楽好きやAKB好きなコアなファンを除くとおそらく2005年から2007年くらいが境界線じゃないでしょうか?

これはオリコン年間シングルランキングで1位を取った曲たちです。

 

ちなみに僕は2007年まで思い出せます。嵐あたりからだんだん思い出せなくなり、正確に言うと思い出せるのもあるけどないのもある...

記憶の定着が2007年前より確実に薄れているんですよね。

 

オリコンのランキングが機能しなくなっていっているんですよね。CDが売れないからというのと、AKB48のランキングジャックにより。

まさに2007年くらいがヒットの崩壊が起き始めていた時代になるでしょう。

 

これからの音楽業界は?

CDは売れない、ライブやフェスはピークに達した。(あくまで主観)

で、これからどこへ行くの?という話になりますよね。2015年から2016年が日本のストリーミング元年と言ってもいいでしょう。

 

2015年にApple Musicが開始され、AWAやGoogle Playも配信を始めました。そして2016年にスポティファイがやっっと日本に上陸。

全くと言ってもいいほど話題になっていませんが、ストリーミング元年でした。

 

これからこのストリーミングが日本の中でどのように影響していくのか?まだ大手レーベルの頭の固い人たちはストリーミングに躊躇している人たちもいます。

 

僕はストリーミングは、新しいアーティストを発掘しマネタイズできる素晴らしいものだと思っています。

2017年から2018年あたりで新しい動きがあるでしょう。楽しみです。

 

ざっとこんなことが書かれています。

主観を混ぜてこの本を読んで感じたことを書いていきました。

なんでヒット曲ってなくなったの?どうして崩壊したの?今の音楽業界ってどうなっているの?

ってことが書かれています。もちろん、これからのことも。

 

音楽を購入するから消費するに変わっていった。これが一番大きな変化ですね。これからの音楽業界はどのようにしていくべきか?

そんなことを知りたい人は必読です。向こう2年は使える知識になるでしょう。

 

アーティストさんなんかも読むべき1冊になっていますので、お手に取ることをお勧めします。