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ふつうってなに?

雑記ブログです。色々と興味を持ったことを記事にしています。

映画「彼らが本気で編むときは、」感想、ネタバレ小です。

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キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。

 

「彼らが本気で編むときは、」観てきました。

「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」で有名な荻上直子監督の最新作です。

本作は、過去の作品とは違い...ふわふわしたなんだか幸せになるという映画ではなかった。

 

「彼らが本気で編むときは、」

 

監督、脚本 荻上直子


生田斗真:リンコ
桐谷健太:マキオ
柿原りんか:トモ
ミムラ:ヒロミ
小池栄子:ナオミ

 

▼原作はこちら

 

▼あらすじ

小学5年生のトモは、子育て放棄同然のヒロミと二人暮らしをしている。

ある日、ヒロミが姿を消してしまう。初めてのことではないが、一人になったトモは叔父のマキオの家でお世話になることに。

何度かマキオにお世話なったことのあるトモだが、今回はマキオに恋人ができていた。それがリンコという女性だった。

性転換をしたリンコに戸惑いを持ちつつ受け入れて暮らしていくトモ。愛の知らない少女にリンコは愛情を注ぐ。

 

荻上直子監督!全然今までと違うじゃん!

今までの作品とは全く違う作風になっています。ふわふわと心が休まる瞬間が持ち味だった荻上直子監督ですが、今回はかなり重くデリケートな題材を取り扱っていました。

めがねやかもめ食堂が好きな人が観るとかなり面を食らう作品になっています。

まぁートレーラーを観ればある程度察しはつくと思いますが...

 

この今までと違う作風をどのように楽しむかはあなた次第です。

あなた次第という言葉をなぜ使ったのか?というと...焦点を上手く絞らないでストーリーが進んでいきます。

性という問題、育児放棄という問題、いじめという問題。複数の問題を入りまぜて、焦点を絞りません。

この部分は、今までの作品で光っていた部分と同じで健在なわけです。焦点を絞らず、思考をこちらに委ねる映画になっていました。これが好きなんですよね。

 

キャスト抜群です。

キャストは荻上監督が選んでいるのでしょうか?この人の映画は本当にキャストが外れない。配役が上手すぎるんですよね。一人、一人褒めていきます。

 

生田斗真さん

完全に綺麗な女性になりきれていました。一切の違和感なし!彼の新境地になったんじゃないでしょうか。

派手にカッコつける役より彼は繊細な役の方が向いているんでしょうね。新しい才能見つけましたね。

 

桐谷健太さん

この人も一本芯があり、あまり外に出さない役の方が向いているんでしょうね。おそらく年を重ねるごとにいい役者になるタイプでしょう。

ルーキーズで演じていたバカ役より、僕は俄然こっちがタイプ。

 

ミムラさん

上手です。最初と最後しか出てきませんが、最初に出てきたときにミムラさんと認識させない感じがグッド。

最後に出てきたときに僕は、初めて「あぁミムラさんだったのね」と認識して、この人こういうダメで中途半端な女性の役って似合うよねぇ...と感心。

 

小池栄子さん

教育ママと言ったら、この人!

カフェの外からリンコと子供たちを見つめる演技はこの人にしかできない感じが出てて最高に好きでしたねぇ!

遠くから見つめるゾクっと感が抜群。1km先をずっと見つめててほしい(笑)

 

柿原りんかさん

初めて見たんですけど、可愛い顔、男勝りな顔、悲しい顔を上手く使い分けていました。今後に期待ですな!

 

自分じゃどうしようもできないこと。

自分じゃどうしようもできないことが、世の中には存在する。

それが、夢が叶わなかったのか?大好きな人に振られてしまったのか?事故で足を失ったのか?これは人それぞれです。

なかには、自分の選択次第でどうにでもなることでもあった場合もある。

だた、リンコに関してはどうしようもない。生まれた時から『自分じゃどうしようもできないこと』になっている。

 

自分の力では、子供を産むことは不可能。性転換ができても手の大きさは変えられない。こんな人が言うこの言葉の重みがハンパなかった。

自分でチャレンジできることは、やるべきなんだよな。

 

リンコは確かにラッキー

生まれてきたことが、不幸に感じてしまうかもしれない。

でもその中でもリンコはかなりラッキーな方だと思う。マキオという人物に出会えたのだから。さらにマキオには健康な肉親がいなかった。これも大きなラッキーだ。

リンコの母が言う言葉が、不謹慎ながら説得力のある発言で妙に頷いてしまった。

 

周りが何を思おうと、自分がしっかりと生きていれば、こういったラッキーも引き寄せられるのだろうか。全てじゃないにしろ、可能性は広がるのだろう。

 

ヒロミがリンコに向けた言葉

ヒロミがストーリー終盤で戻ってきて、トモを取り返しにきます。

このときに少し揉め事が起きるのですが...ヒロミがリンコに向けた言葉が痛すぎた。言われたら、もう立ち直れないレベル。

 

「トモの胸が大きくなったとき、どんな下着を買ってあげればいいかわかる?生理が来た時に何を渡してあげればいいかわかる?」

 この言葉には、色々と考えさせられた。

リンコのような人間だけでなく、片親で子供が自分の性別と違う場合も同じようなことが起きるのだろう。

ストーリー最後には、痛すぎて重すぎる言葉。僕は言われたら、折れるな...

 

最後に

あまりネタバレしないで、書いていきました。

今後の荻上監督が目の離せないと思わされる作品になっています。次、どんな映画を撮るんだろう...気になる。

 

映画館を出た後、考えさせられる映画になっています。いい意味で、焦点が合ってないので、おもいっきりあなたの主観を持ち込んで観てください。

 

それでは、また。